はじめての「ドリアンちゃん」入門

皆様は『ドリアン』という果実をご存知でしょうか。

聞いたことのある方がほとんどかと思われます。

(以下、ドリアンちゃんと呼ばさせていただきます。)

 

そんなドリアンちゃんをですね、この世に生を授かって以来初めて食したんですよ。
シンガポールでの出来事でした。

 

宿泊していた宿のおじさんがカキ氷をご馳走して下さいましてね、

そのカキ氷の上にかの有名なドリアンちゃんがドロっと乗っかっていらっしゃったわけです。

 

最初はドリアンちゃんと対峙してもニコニコしてました。
生まれて初めて。という体験は得てしてワクワクするものですから。
ドリアンちゃん、はじめまして。
お手柔らかに。
そんなテンションでした。

 

今思えば私は恐れを知らないただ真っ直ぐ突っ込むだけの猪でした。

日本におけるカキ氷を食べるかのように、いつも通り、渇いたお口へとカキ氷を誘いました。
ドリアンちゃんと共に。

 

もぐもぐ。

あ、甘い。甘ったるい。

ふぅ。

 

と。
不用意に鼻息を吐いたことが全ての始まりでした。
終わりの始まり。
一つの旅が終われば、また新たな旅が始まるとは妙を言い得たものです。

 

私の体内に設置してあるセコムが全力で身体中に警鐘を鳴らしました。

 

あかん!!!!
これ、あかんやつやで!!!!!!
うあああああああああ!!!!!

 

時すでに遅し。
光陰矢の如し。

 

鼻から息を漏らしてしもうた私には、それまで眼前に広がっていた景色を見るだけの余地は全く残されておりませんでした。

 

ざわ、、、ざわ、、、ざわ、、、

 

なんとも言えないフレーバー。
と言いつつも、旅の相方と完食致しまして、


まぁ、それは当然です。
私たちは“勿体無い”の国より参りし誇り高き文明人。
加えて、おじさんのO.M.O.T.E.N.A.S.H.I.となれば笑顔で平らげますとも。

 

まあ、その後20時頃のフライトに乗り込んだ訳です。
ドリアンちゃんを食したおよそ8時間後ですね。

 

案の定、その機内で放屁を洩らしたらケイオス(caos)なフレーバーが機内に充満して、客室乗務員の方々が消臭力的なsomethingを振り撒かれて、機内がフローラルフルーティな香りと優しさに包まれて、ドリアン最高だなって思いましたとさっていうお話。

 

めでたしめでたし。

 

今回のドリアンちゃんの乱は私の中で盛らずに beyond description クラスの衝撃でして、このような駄文を書き連ねてしまった所存でございます。

 

ドリアンちゃんを食したことのない方は人生を損していると言っても過言ではないと本気で思います。


あらゆる物事というのは見る視点によって変わりますので、『絶対』という言葉を使うのは些か憚れるのですが、今回ばかりはそうは参りません。

 

さあ、皆様!
売店へお急ぎを!

 

エデンの園へのプラチナチケットを掴み取るチャンスがやって参りました!!

Life is beautiful with dulian-chan.