心理学から読み解く身体のサイン5選

メンタリストDaiGoが人気となっており、書店行けば著書が多く並び、
テレビ番組やネットメディアでも多く取り上げられている。
この傾向から心理学に対する人々の関心の高まりが伺える。

そこで、本日は相手との会話中の仕草から発信されているメッセージを読み解く方法を
5つ身体のパーツに分けてお伝えしていければと思う。

・目


よく「目は口ほどに物を言う」と言われる。
この言葉は妙を得た物言いである。

目線の方向によって、相手の心理状態がメッセージとして表出されているのである。
しかも、無意識的な動きのため、本音としてのメッセージが垣間見ることができる。

まず、目線が右上を向いた場合、高い確率で見たことのない光景や物体をイメージしている。
質問後に目線が右上を向いていたら嘘か作り話をしている可能性が高いため、
留意しておくと他者とのコミュニケーションにおいて役に立つことがあるかもしれない。

次に、目線が左上を向いた場合、過去に体感した自らの経験を思い出している可能性が高い。
つまり、質問に対して左上を向いている場合、正直に話している場合が多いのである。
ビジネスだけでなく、恋愛においても有効な判別方法となるだろう。

そして、目線が右下を向いた場合、身体の変化および感覚に注意を向けているサインである。
身体的なダメージを想像する際に、無意識的に目線が右下に下がるという。

最後は、目線が左下を向いた場合、音にまつわるイメージを働かせている場合が多い。
過去の懐かしい曲や歌詞を思い返す時によく見られる。
相手との会話中に過去の音楽に関する話をして、
実際に目線の動きがどのように変化していくか観察するのも面白いかもしれない。
もちろん相手の関係性が担保されていることが前提条件ではあるものの。

・口

 

実は、口もかなりのメッセージを他者へ発信している。
大きく分けて二つの見方がある。

それは、話を空いている時に、口が少し空いているか完全に閉じているかだ。

もし、口が完全に閉じている場合、相手はこちらの話に関心がないもしくは、
自分の意見を直接伝えたいと考えている場合が多い。
そのため、違う話題に切り替えるか相手に意見を求める必要があるというシグナルだ。
話過ぎないように注意する必要がある。

逆に、人は興味があるものに対して、無意識的に口を少し空ける傾向がある。
そのため、こちらの話に対して、口がやや空いているような形であれば、
そのまま話し続けても問題はない。
むしろ相手はあなたの話を聞きたがっている可能性が高い。

さらに、興味がある場合、身体をやや前のめりにしている場合が多い。
口がやや空いていて、重心がこちら側に寄っている場合は、
ストレスなくあなたの話を聞いてくれている場合がほとんどであるため、
話を継続しよう。

・手

 

手もメッセージを読み取るのに有効なパーツだ。
特にイライラや警戒心を垣間見ることができる。

文房具で遊びを始めたり、動きが発生してきたら、
注意が散漫し、飽きているサインだ。
そのため、相手に意見を求めるなどする必要がある。

また、手を強く握っている場合も、緊張を表すため、
世間話などのアイスプレイクを挟み、緊張を問いたほうが良いかもしれない。
緊張が続くとあなたの過ごした時間がネガティブなものとなり、
印象が悪くなってしまう場合もあるからだ。

・腕

 

緊張という観点では腕からもメッセージを読み取ることができる。
腕組をしている場合、相手との距離を無意識に取りたいというサインだ。
ものすごく仲の良い友人と笑いながら話していて、
腕を組む人をあなたは見たことがあるだろうか。

ほぼ普遍的に全ての人にあてはまるサインのため、
腕組みを見つけたらリラックスして話せる環境作りに注力することをオススメする。

・足

 

実は相手の関心度を図るのに最も有効なパーツの一つが足である。
正確には足の向きが肝である。
興味のある場合、十中八九足が話者へ向いている。
逆に興味がない場合、足を組んだり、クロスしたり、別の方向へと向けている。
貧乏ゆすりも飽きている・もしくはストレスを感じているという明確なサインだ。

過去に参加したセミナーや授業を思い返して欲しい。
もっと聞きたいと心から感動した内容のものと
一秒でも早く帰りたいと考えながら聞いていた内容のものでは、
足の向きは顕著に違っていたはずである。

会社での面談や商談・会議などでも有効であるし、
家庭内やパートナーとの会話中でも相手の真意を読み解く有効な手段となる。

これまで5つパーツから心理状態を確認する手法をお伝えしてきた。
すでにご存知の情報もあったかもしれないが、一つでも新しい有効な情報があれば幸いである。

ただ、最も重要なことは相手の心理を見抜くことではなく、
見抜いた心理をもとに行動につなげ、円滑な人間関係を築き上げることである。
その点を忘れずに、日々の生活が少しでも豊かになれば嬉しい。